高断熱高気密の住宅が本格的に建設されだしたのは今から17~18年前ですが、窓は高断熱高気密で最も重要な箇所でこの時から複層ガラスの導入は本格化しました。それまでは単一ガラスがほとんどで今現在建っている住宅の多くが単一ガラスです。
夏は窓からの熱の流入が全体の約70%程度、冬は窓からの熱の損失が全体の約50%程度にもなります。単一ガラスだと夏は暑く冬は寒いということになり、エアコンやストーブの効きが悪くなります。この単一ガラスを簡単に複層ガラスに変える方法があります。
既存のサッシ枠はそのままで障子ガラス部分のみを単一ガラスから複層ガラスに入れ替えます。障子ガラス寸法を測り、工場で複層ガラスを製作し現地で単一ガラスから複層ガラスに取り替えるだけでわずかな時間でできます。
中空層のガス
複層ガラスのガラスとガラスの間は中空層といいますが乾燥空気やアルゴンガス、クリプトンガスなどを充填してあり、または、真空にしたものもあります。断熱効
乾燥空気 < アルゴンガス < クリプトンガス < 真空
の順になりますが価格もこの順序です。
Low-E ペアガラス
Low-Eガラスとは、複層ガラスの中空層に特殊な金属膜を作り熱線を反射する効果や紫外線カットの効果のある複層ガラスですが、割高につきますが効果は高く、複層ガラスの中空層の室内側か屋外側に貼り付けるかによって効果が変わってきます。室内側の場合には、室内の熱を外に逃がしにくくなり逆に屋外側の場合は、夏の日射の影響を抑える効果が高くなります。